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まちぶら!道北散歩

旭川や近郊エリアを気ままに訪ね、 地域の魅力を再発見していく『まちぶら!道北散歩』。 歴史や文化、人など、地域に根付いた宝物を紹介します!


Vol.01 120年守り続ける 手染めの技


「刷毛引き本染め」職人さんの手で鮮やかに染まる大漁旗

 

こんにちは。「まちぶら!道北散歩」は、リニューアルし、今回からいろいろなリポーターが登場します。リニューアル後の初回は、道新旭川支社営業部の引地賢一が担当します。本日訪れたのは、旭川屈指の老舗、創業120年の「近藤染工場」です。飲食店をはじめ、さまざまな店舗の暖簾や宣伝のぼりなどを手掛けていますから、みなさんもきっとどこかで“作品”を目にしていると思います。さて、どんな発見が待っているのでしょうか。

 

 

 

 

 

代表取締役の近藤弘さん

 

1条通に面して建つ、近藤染工場。1898年(明治31年)にこの場所に店を構えて以来、2度ほどの建て替えを経て、現在はショーウインドーを備えた立派な建物となっています。

 

藍色に染め抜かれた暖簾の向こうで、出迎えてくれた代表取締役の近藤弘さんに早速、同社の成り立ちをお聞きしました。

 

「もともと徳島県で藍の栽培をしていた、私の祖先である近藤仙蔵が兄弟と共に旭川へ来て創業しました。当時、旭川には旧陸軍第七師団が置かれ、これから発展していく町だと見込んだようです」。当時から刷毛を使って染める「刷毛引き本染め」の手法で暖簾やのぼり、はんてんなどを作り、今日に至る礎を築いたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

壁を見ると、「家業永遠」の書が掲げられています。近藤社長は「一度決めた家業を真面目に続けていくという意気込みを表しています」と説明してくれました。家訓どおり、親族間で代表を受け継ぎ、近藤社長で5代目とのこと。歴史の重みを感じます。

 

 

常務の近藤耕介さん

 

次に、常務の近藤耕介さんに工場内を案内していただきます。製品は下絵、のり置き、刷毛引き本染め、乾燥、水洗い、乾燥、縫製の工程で仕上げ、すべての技術を覚えるには10年かかると言われているそうです。

 

 

「のり置き」したのりをのばす様子

 

「のり置き」は、細く絞り出したのりを下絵に置いていく作業です。「白く残したい部分にのりを置いています。マスキングテープのイメージですね」と近藤さんが分かりやすく説明してくれました。ちなみに、のりはもち米、米ぬか、塩、石灰で作られています。

 

染料がしみこんだ刷毛は、シカの毛を使用

 

 

「刷毛引き本染め」の作業では、大小の刷毛を使い分けながら、色別に染料を塗って染め上げていきます。

 

この日は、何人もが手分けをして大漁旗の染めに取り掛かっていました。隙間なくムラなく染めていく手さばきは、まさに職人技。動きに全く迷いがありません。「絵柄が頭に入っているので、どこをどう塗れば良いのか分かっているんです。良い色を出すため、染料の量の加減にも気を付けています」と近藤さん。一つ一つの作業に、一人ひとりの高い技術を重ねてこそ、表も裏も美しい染め物が出来上がるんですね。

 

今回、工場内で若い職人さんたちが活躍している姿も印象的でした。ぜひ、この奥深い手仕事を次世代へつないでいっていただきたいと思います。

 

 


暮らしに取り入れたい
温もりある本染め製品

 

近藤染工場では、オーダーだけでなく、刷毛引き本染めのオリジナル商品も多数そろえています。手ぬぐいは、旭川の名所・名物、干支、鯉のぼりなどデザインも豊富で、別売りの部品を付ければタペストリーとして楽しむこともできます。コースター(432円)や、ふろしき(972円~)などは、ちょっとしたお土産にも最適です。1条通の店舗では全商品を、「道の駅あさひかわ」やJR旭川駅の売店でも一部商品を販売しています。

 

株式会社 近藤染工場

住所/旭川市1条通3丁目右1号
電話/0166-22-2255
営業時間/8:00~17:00
定休日/日曜・祝日 ※土曜は不定休

 

 


ポテトサービスセンター

TEL 0166-67-2277

http://www.potato.ne.jp

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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