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まちぶら!道北散歩

旭川や近郊エリアを気ままに訪ね、 地域の魅力を再発見していく『まちぶら!道北散歩』。 歴史や文化、人など、地域に根付いた宝物を紹介します!


第9回 道北ドクターヘリ


医療者を乗せ、現場へ急行
空飛ぶ救命救急センター

 

みなさん、こんにちは。今回は、旭川赤十字病院が運用する「道北ドクターヘリ」を紹介します。機体は通常、旭川赤十字病院の屋上ヘリポートに駐機していますが、降雪期は旭川医科大学の敷地を借用し設置した格納庫で、医師、看護師、パイロット、整備士と共に出動に備えています。その役割や装備などについて伺うため、これから格納庫を訪ねます。


旭医大敷地内にある格納庫を出て、飛び立つ道北ドクターヘリ

 

ドクターヘリとは、医師と看護師を乗せて現場に急行し、機内で初期救急医療を施しながら病院に搬送する、専用のヘリコプターのことです。道北ドクターヘリの運航が始まったのは、2009年10月。北海道からの要請を受け、当時は道北で唯一、救命救急センターを持つ旭川赤十字病院が基地病院となりました。ヘリの運航は朝日航洋が担当し、飛行エリアは現在、道北一円と、空知・オホーツク・十勝管内の一部にまで及びます。

副院長の住田臣造さん(左)と聞き手小林

かなりの広範囲ですが、燃料補給などはどうしているのでしょうか。同病院の副院長で救急科専門医の住田臣造(すみた しんぞう)さんにお話を聞きました。「ドクターヘリとしては運航エリアが全国一広く、旭川から利尻島や礼文島まで飛びます。そのため豊富町、利尻島(利尻町、利尻富士町、礼文町が協力)、枝幸町(枝幸町、浜頓別町、中頓別町、猿払村が協力)、紋別市の協力のもと、給油施設を整備してもらい、燃料を補給できるようにしています」と教えてくれました。地域全体で、ドクターヘリを支えているのですね。

ドクターヘリの格納庫

格納庫には、白地に赤のラインが入ったヘリコプターが待機していました。機内では、どのようなことが行われているのでしょう。「いち早く現場に向かうことが重要ですから、病院や消防からの出動要請を受けて、機長が天候上、運航可能と判断したら医師と看護師が直ちにヘリに乗り込みます。その後、無線でやり取りして傷病者の容態などを確認します」と住田さん。

機内には、患者の状態を計測する監視モニターが設置されている他、到着次第すぐに持ち出せるよう、呼吸管理に必要な機器、外傷に対応する医療品、そして薬剤と、中身の異なる3つのバッグが置かれています。現場に向かいながら細かな情報を得ることで、適切な用意ができるのだそうです。

ドクターヘリの機内。用途別に色分けされたバッグ3袋が用意されている

現場に着いたら、治療を行いつつ、機体の後ろからストレッチャーで患者を中に運び入れます。救急現場では、スマートフォンの専用アプリを通して、旭川赤十字病院にいるメディカルコントロール(MC)ドクターと音声・画像を共有。MCドクターは、同病院での受入体制を整えたり、最適な搬送先を調整したりする役割を担っています。住田さんは「ドクターヘリは救急システムの一つです。この一番の目的は、可及的速やかに医師、看護師を現場に投入し治療を開始することです」と話します。

特別に許可された同乗取材。移動とはいえ、身が引き締まる

道北ドクターヘリを格納庫から旭川赤十字病院の屋上ヘリポートに移動、待機させるとのことで、特別に同乗させていただきました。とても速く、到着まであっと言う間でした。機内で、住田さんにドクターヘリでの救急活動で印象的な出来事をお聞きしたところ、「助けることができた患者さんについてはあまり覚えていませんが、救命できなかった方は記憶に残っています。もっとできることがあったのではないかなど、いろいろ考えます」と答えてくれました。

2017年度の出動回数は、前年度を上回る487件。取材日の前日には、1日で4回出動したと聞きました。ドクターヘリは、医療過疎の進む道北エリアの住民には頼もしい存在ですが、医師や看護師にとっては、常に緊張を強いられる極めて高度な任務です。 今回の取材では、救急医療を担う方々が持つ大きな使命感に触れることができました。

では、また次回お会いしましょう。

 

引用:日本赤十字社 旭川赤十字病院ホームページより

 

 


ドクターヘリについて
もっと詳しく知りたい!という方は

「旭川赤十字病院」のホームページでは、「道北ドクターヘリ」の運用について詳しい情報を掲載しています。 よくある質問と回答を紹介するQ&Aコーナーや、出動時の流れ、出動実績など様々なコンテンツをこちらでご覧いただけます。

http://www.asahikawa.jrc.or.jp/emcenter/post-1.html

 


取材協力

旭川赤十字病院

住所/旭川市曙1条1丁目1-1

電話/0166-22-8111

 

旭川医科大学病院

住所/旭川市緑が丘東2条1丁目1-1

 


 

「まちぶら!道北散歩」が旭川ケーブルテレビ・ポテトの地デジ11chで3月29日(金)午後9時15分から放送されます。再放送は3月30日〜4月5日です。日によって放送時間・回数が異なりますので、詳しくは番組表をご覧ください。

http://www.potato.ne.jp

 

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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